時々買い物をしているのですが、
最近そこにとっても気になる“カレ”がいます。
おじいさまが外国の方とかで、整った顔だち。
もの静かな佇まい。
そう言えばまだ声を聞いたことがありません。
いつもお店にいるわけではなく、先日たまたま
買い物中にふらっと店先へ降りてきました。
カレの方が気になって気になって、お勘定も上の空の私を見て
お店のおばさんが笑いながら言います。
「あらあら、“ポッケちゃん”が気になってるのねー(笑)」
そして知ったカレの名前はポッケくん。
ラブラドールの血が混じったお店の看板犬です。
食べ物を扱うお店に犬なんて…と思う方もいるかもしれませんが
ポッケくんは商品に鼻先を近づけすらしません。
たいてい静かに寝そべってるか、座っているか。
頭をなでたり、ちょっかいを出してもおとなしーくしています。
そうこうしていると他のお客さんなんかがやって来て
「お、今日はポッケくんいるねー」なんて会話が始まります。
「今日は夕立ちのおかげでちょっとは涼しくなりましたよね」
「ポッケくんも夏バテ気味ですか?」
など、思えばこんな風に見知らぬ人やお店の人と話す機会、
最近ではめったになくなりました。
昨今の情勢を考えれば無理からぬことかもしれません。
時々、ヨーロッパの友人に言われます。
「日本ってレストランで隣の席の人とかに全然話しかけないよね」
それが普通ではありますが、かの地ではお店とお客、
または見知らぬ客同士、ほんとによく喋ります。
スーパーのレジ係と喋りこむお客とか(後ろ並んでいますが…)。
スーパーで「生春巻きってどうやって作るの?」と尋ねられたりとか (ベトナム人じゃないんで良く分からないんですけど…)。
はたまた「奥の棚のオレンジの方が新しいわよ、アンタ」と教えられたり。
素敵な格好の人に道端で「どこのブランド?」と平気で尋ねたりとか。
時にちょっとおせっかいなこともありますが、
それが「教えてあげたい!」という思いからくる小さな親切であったり、
思わぬ口コミ情報だったり。
もしかしたら、ヨーロッパでユニシティの新製品が爆発的に流通したのも
そんな普段からのコミュニケーション精神が働いてるのかも??
日本にも「一期一会」という言葉があります。
または「袖振り合うも多生の縁」なんてことも言いますね。
難しいこともありますが、人でも動物でも何気ないコミュニケーションや
”縁”という繋がりを大切にできればいいなと思います。
なにはともあれ、
ポッケくんと仲良くなりたくて
野菜の消費量が最近増えつつある、
健気な今日この頃です(笑)
ちなみに、これは私のある日の朝食です(笑)
by鮎