早いもので、今年も紫陽花の季節。
それは、ちょうど同窓会シーズンでもあるとか。
皆さんは同窓会にどんな印象をお持ちでしょうか?
「同級会なら行くけど、年代の違う人とは話すこともないし…」とか
「どうせお年寄りの集まりなんでしょ…?!」とか
幹事役にとってはちょっと辛いものがありますね~('_')
でも、高校の同窓会に初参加で、長年の夢がかなった後輩の素敵なお話をひとつ。
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あれは1年前のこと。
参加呼びかけの苦肉の策、SNS(ソーシャル ネットワーク サービス)で同窓会を案内したら、アクセスしてきたのは、劇団を主宰して突っ走ってきたという10年以上も後輩のA君。
「最近、妙に田舎が懐かしくて…」と。
先ずは顔合わせランチでも…と待ち合わせ、
あれこれ聞いているうちに、彼が熱く語りだしたこと。
それは…
ご家族の反対を押し切って田舎を飛び出し、
「凱旋公演できるようにまでは帰らない!」 と心に決めて夢を追い続けた日々。
ようやく劇団の活動も軌道に乗り、声優として活躍するメンバーたちも生まれ、上京した頃の夢がひとつひとつ実現している。
けれど、
どうしても、どんなに手を尽くしても、何年経っても、凱旋公演が実現できない。
だから…もう長いこと田舎には帰っていないんです…。
そう言って、寂しそうに笑ったのでした。
さて、当日のこと。
司会担当の特権?で、A君をお披露目したついでに、母校の校長先生やご来賓の皆様と100名を超える参加者に向かって訴えました。
「A君の夢は、志を果たした証として凱旋公演することだそうです。 諸先輩の中で、後輩のために一肌脱いでやろう! そう思われる方がいらっしゃれば、ぜひお力を貸してください!」、と。
それから1ヵ月ほどしたある日。
「バンザ~~イ!(^^) …感謝、感謝、感謝で~~~す☆彡」 と、
喜びの文字が炸裂しているようなメールが届いたのです。
なんと!
初めてのご来席にもかかわらず、熱血漢振りを発揮して応援団エールまで実演して、会場を大いに盛り上げてくださった校長先生から、「文化祭プログラムの一環として公演してみないか」とご提案があったとのこと(@_@
やがて、秋。
A君は、黒川紀章氏設計による市民会館「アンバーホール」で、故郷の人々や高校生たちの熱い視線を浴びながら、ついに「凱旋公演」を成し遂げ、「劇団の若い子たちに自慢の故郷を見せてやりたい」という想いも実現しました。
A君と劇団メンバーの喜びようは、それはそれは大変なものでした。
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その喜びをお裾分けしていただいて感じたこと。
それは…
心ひそかに抱き続ける夢。
それも確かに素敵だけれど、本当に実現したいと願う夢なら・・・
語り続けること!
それも、熱く、熱く。
すると、思いがけない人が、思いもかけない道を拓いてくれるかも知れない。
もしも、どこかの誰かが、あなたの夢を知ることができたら、
手助けしたいと思い、その方法を見つけて出してくれるかも知れない。
そして、普段は出会えない世代や異なる環境の人たちこそ、
想像を超えた恵み?をもたらしてくれるかも???
ひとつの夢が人と人をつなぎ、関わった人の数だけ喜びの輪が大きく育っていく。
そんな素敵な出会いが皆様にもたくさんありますように…♡
By 和